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ISA-S88におけるプロセスモデルについて

 バッチに関する国際標準規格であるISA-S88では、モデルの概念を採用することにより、
誰でも同じ体系でバッチシステムを設計できることを狙いの一つとしています。ISA-S88で
扱われるモデルでも特に重要なモデルとして、プロセスモデル、物理モデル、そして手順
制御モデルがあります。ここでは、この内のプロセスモデルについて説明します。

 プロセスモデルとは、化学反応や物理反応などのプロセス面に着目した階層化で、
「ある物質を作るために、何を行うか」をモデル化したものです。従ってプロセスモデル
では、原料の種類や割合、触媒の使用の有無、温度を何度に変化させるか等、製品になるまで
の物質の化学的、物理的変化のみが記述されることになります。フルーツジュースの作成を
例に挙げると、仕込みや攪拌、冷却、添加といった工程がプロセスモデルでの記述対象と
なります。

 プロセスモデルの特徴として、設備の概念を持たないという点があります。そのため、
先のジュースの例では、送液など設備によって変化する動作表現は、プロセスモデルから
は排されることになります。したがって、同一製品であれば実験室レベルからコマーシャル
プラントまで、プロセスモデルは同じ表現となります。

参考文献:「S88入門 バッチシステムをよりよくデザインするために」ジャパンバッチフォーラム